16.借金する時の借用書の書き方

16.借金する時の借用書の書き方

 

 

お金の貸し借りをしたときには、その証拠として借用書を作成するのが一般的です。では、借用書はどのように書くとよいのでしょうか?調べてみました。

 

 

借用書の意味とは

 

 

・お金の貸し借りでトラブルになった経験のある人は、かなり多いようです。そのため「人にお金を貸すときには、返ってこないと思え」などという人もいるくらいです。このようなトラブルを少なくするために、自分が不利にならないように対策を立てる必要があります。そのために作成するのが「借用書」です。

 

・借用書は「お金や品物を貸した(借りた)ことの証明書」です。借用書に“いつ・誰が・何を”貸し借りしたのかなどの事柄を証拠として書き残しておくことで、貸した金額をごまかされたり返済日を先延ばしにされるなどのトラブルを避ける役に立ちます。

 

・お金を貸し借りしたときに借用書が無いと、トラブルになりやすいといわれています。どうしてもお金を返してもらえないときには、訴訟を起こしてお金を返してもらう手続きをします。そのようなときに必要になってくるのが借用書です。誤解している人もいるようですが、借用書だけではお金を返してもらうことはできません。借用書は裁判を起こすときの証拠品として、重要な書面です。それに、裁判にまで発展しなくても借用書があると、返済がよりスムーズに行われる場合が多いといえるでしょう。

 

・借用書の書き方は、決まった法則があるわけではありません。貸し借りしたときの状況によっても変わりますし、必要事項さえ抑えておけばどのように書いても自由です。

 

 

借用書には2種類ある

 

・借用書と呼ばれるものには、実は2つの種類があります。それが「借用書」と「金銭消費貸借契約書」です。効力としてはほとんど同じですが、この2つにはいくつかの違いがあります。

 

○借用書
・借用書は、借り主のみが署名し、貸し主が保管します。基本的に借りた側が1通のみ作成します。

 

○金銭消費賃借契約書
・署名は借り主と貸し主の両方がします。同じ物を2通作り、両者が保管します。

 

※借用書も金銭消費賃借契約書も、印紙を貼る必要があります。

 

・どちらにもメリットとデメリットがあります。借用書は1通しか作らなくてよいので、印紙代も1通分だけで済みます。しかし、借用書は借り主が作成するため、借り主に有利な内容にされてしまう恐れがあります。また、保管した貸し主が紛失した場合1通だけなので内容がわからなくなることもあります。

 

・金銭消費賃借契約書は、借り主と貸し主の双方が話し合って納得しないと作れないので、作成に手間や時間がかかります。2通作らなければならないので、2通分の収入印紙が必要です。

 

・どちらも効力は同じですが、金銭のやり取りでトラブルにならないようにするという目的があるのなら、お金の貸し借りの場合は金銭消費賃借契約書を作ったほうがよいでしょう。2通作るので、どちらかが紛失しても安心ですし、記憶の食い違いを防ぐこともできます。

 

・金銭ではなく、物品の貸し借りをした場合は「物品借用書」を作るのがよいとされています。人に物を貸した場合、「貸した個数よりも返ってきた個数が足りなかった」「1ヶ月だけ借りるという約束だったのに、期限を過ぎてもなかなか返してくれなくて困っている」「返ってきた物が汚れていたり破損していた」などのトラブルを防ぐために、貸した物の数量や物品の名前、期間や保障などをどうするかを借用書にしておくと安心です。

 

 

借用書の書き方

 

・金銭消費賃借契約書に、決まったフォーマットはありませんが、日本法令が借用書の雛形を販売していて、200円以下で購入できます。また、インターネットでは様々なサイトで借用書の雛形がダウンロードできるようになっているので、利用してみるのもよいでしょう。

 

○借用書の必要項目

 

1.借用書の作成日付
2.借り主の氏名、住所、押印
3.貸し主の氏名、住所、押印
4.金額
5.お金が貸し借りされた日付
6.返済方法
7.返済期日
8.利息
9.遅延損害金
10.期限の利益の喪失

 

・金額が大きい場合は、利息や遅延損害金も決めておいて記載するのがよいでしょう。さらに、借り主が返せないときに替わりに借金を肩代わりする連帯保証人がいる場合は、これに付け加えることになります。

 

・収入印紙は必要ないと考える人もいるかもしれませんが、印紙はすなわち税金なので必ず支払わなくてはなりません。1万円以内の貸し借りは非課税ですが、それ以上の借金には必ず必要です。収入印紙がなくても借用書の効力はなくなりませんが、もし税務署に知られた場合は罰則として本来貼らなければならなかった印紙の3倍の税金を納付しなくてはなりません。

 

・収入印紙は、1万円以上10万円以下の借金なら200円、50万円以下なら400円です。500万円を超えた借金なら印紙も1万円以上になります。借用書に印紙を貼らなかった場合の罰則は3倍なので、200円の印紙なら600円の罰金になります。ただし、税務調査が入る前に申告すると罰金が1.1倍に軽減されます。借用書に印紙を貼るのを忘れた場合は、早めに対処しましょう。